失踪1日目 10月13日 木曜日

あと数歩で動物病院、というところでキャリーのふたが開いてしまい、オッポは桜田通りを疾走して渡りきりました。午前10時半くらいのことです。

 

6年前に捕獲機で捕まえてもらった地域猫です。捕獲までに餌やりが50日に渡り、やっとうちの子になった猫です。

 

2011年7月21日に、避妊手術をして、それ以来病院へ連れて行くのが初めてでした。

私はリウマチがかなりひどく、手、足が不自由でオッポを抱っこしたり、キャリーケースに入れることができなかったからです。幸いオッポは大病しない猫でした。

 

今回、猫に慣れたご近所のMさんが、手伝ってくださり、やっと通院になったのです。

 

それでも、キャリーに入るのを嫌がるオッポの背中を私が押さえつけ、Mさんが洗濯ネットで包み、何とかキャリーに押し込みました。病院へ連れて行くのではなかった、とか、後悔は押し寄せますが、口の中を痛そうにしているのを見るのは辛くて。

 

白い蝶のようにひらひらと桜田通りを走っていく姿に、一瞬、もうだめだ、と思いました。もう私の元から離れてしまった。本当に、足元から地面が崩れるようで、涙があふれてきました。

 

Mさんも、桜田通りを渡り追いかけてくれました。通りかかった男性が分離帯の木の植え込みに姿が見えた、と確認に行ってくださいました。でも、もうどこにもいません。

 

Mさんと逃げ込んだあたりを探しましたが、結局見つからず、いったん家に戻りました。

 

それから、私は何をしていたのでしょう?そんな状況でも、お腹はすいて、家にあるものを食べましたが、ズシーンと胃が重くなって、もたれて。どんより曇った一日で。

 

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本当に途方にくれて泣きました。